今回は前回、紹介したシェフレラの室内での育て方のすべてを詳しく解説していきます。
【育てるのに適した環境】
- 温度：
18～25℃程度が適温。
寒暖差が大きい場所や、冷暖房の風が直接当たる場所は避けましょう。
- 湿度：
湿度は50％前後が適しています。
比較的乾燥した環境でも育つが、乾燥しすぎると葉が落ちやすくなります。
- 日当たり：
明るい場所が好ましいが、直射日光は避けましょう。
直射日光の当たらない明るい場所が適しています。
- 風通し：
風通しの良い場所が適しており、室内で換気を行うことが望ましいです。 - 置き場所：
直射日光を避け、風通しの良い明るい場所に置きましょう。
直射日光は葉焼けの原因になります。
また、エアコンやストーブの近くなど、乾燥しやすい場所は避けるのが良いでしょう。
【水やりの方法】
- 土が乾いたら水を与える：
シェフレラは乾燥に強い植物ですが、長期間乾燥させると葉が落ちたり、根が枯れたりすることがあります。土が乾いたら、鉢底からたっぷりと水を与えましょう。その際、水を与える量は、 鉢底から水が流れ出てくるくらいが目安です。水はけの良い鉢を使用すると良いでしょう。
- 水はけを良くする：
シェフレラは水はけが悪いと根腐れを引き起こすことがあります。そのため、鉢底に穴が開いていることを確認し、排水口から水がスムーズに流れ出るようにしましょう。また、鉢底に敷く砂利などの排水材も効果的です。
- 水の質に注意する：
シェフレラは比較的丈夫な植物ですが、水の質が悪い場合は葉が黄色くなったり、成長が遅れたりすることがあります。水道水を使用する場合は、1日ほど放置して塩素を飛ばすと良いでしょう。また、水に含まれる塩分による問題を避けるため、海水を使用しないようにしましょう。
・水やりの注意点
- 水やりに適した時間帯を選ぶ：シェフレラは太陽光が当たっている時間帯に水を与えると、葉にシミや斑点が現れることがあります。そのため、朝や夕方など日差しが弱い時間帯に水を与えると良いでしょう。
- 葉に水をかけない：シェフレラは葉が繊細なため、葉に直接水をかけると葉焼けを引き起こすことがあります。水やりは鉢土に直接与えるようにし、葉に水がかからないように気を付けましょう。
- 冬期は水やりを控えめにする：冬期は気温が低くなり、シェフレラは休眠状態に入るため、水やりも控えめにする必要があります。乾燥気味に管理し、水やりの頻度を減らしましょう。
以上がシェフレラの水やりの方法と注意点です。
水やりには注意が必要ですが、適切に行うことで健やかに育てることができます。
【主なトラブルと対処法】
- 過剰な水やりによる根腐れ：
土が乾いてからたっぷりと水を与えることが大切。
また、鉢の下に水がたまるような状態は避け、水はけの良い鉢を使用し、過剰な水分は排水口から流れ出るようにしましょう。
- 間違った日当たり：
シェフレラは明るい場所を好みますが、直射日光は避ける必要があります。
日当たりが不十分だと葉が落ちることがあります。
- 乾燥による葉の落葉：
湿度が低すぎる環境や、乾燥しすぎた土壌では葉が枯れたり落ちたりしやすくなります。スプレーでの加湿や、鉢の周りに湿度を保つための水入れなどの工夫で50％前後の湿度を保つ必要があります。
- 害虫被害：
シェフレラには蚊やハダニ、アブラムシなどの害虫がつきやすい傾向があります。
定期的に葉の 裏側を確認し、必要に応じて害虫駆除を行いましょう。
- 突然の葉の落葉：
環境の急な変化や、過剰な水やり、栄養不足などにより突然葉が落ちることがあります。急激に環境を変えることは控えましょう。適切な環境で育て、過剰な水やりを避け、必要な栄養素を与えることで予防することができます。
【植え替え】
- 植え替えに適した時期を選ぶ：シェフレラの植え替えには、春先から夏にかけての成長期に行うのが適しています。
- 新しい鉢を用意する：根が伸びるスペースが十分に確保された、少し大きめの鉢を用意します。また、排水孔がついた鉢を選び、鉢底に砂利などのドレナージング材を敷くことが大切です。
- 植え替え用の土を用意する：シェフレラは排水性がよく、栄養が豊富な土を好みます。市販の多肉植物用の土や、赤玉土とパーライトを混ぜたものなどが適しています。
- 古い鉢からシェフレラを取り出す：古い鉢からシェフレラを取り出す際には、根が絡まっている場合があるため、丁寧に作業する必要があります。根が絡まっている場合は、根を傷つけないようにハサミで切り離すことが大切です。
- 根を洗い、切る：古い土を洗い流した後、根の部分を整理し、傷ついた部分や腐っている根をハサミで切り落とします。
- 新しい鉢に移植する：鉢底にドレナージング材を敷いた後、新しい土を鉢に入れ、シェフレラを植え付けます。根の部分を軽く押さえつけ、土を入れていき、最後に表面を軽く押さえつけます。
- 植え替え後の管理：植え替え後は、直射日光を避け、風通しの良い場所で管理します。また、しばらくは水やりを控えめにして、根が落ち着くまで様子を見ましょう。
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